脳と腰痛

先日、NHKスペシャルで『腰痛・治療革命~見えてきた痛みのメカニズム』という番組が放送されました。

内容は、なかなか治らない慢性腰痛の原因が脳にある、というものでした。

神経的な難しい話は抜きにしても、ある程度以上、臨床に携わっている治療家の中には体験的に感じている人も多いかと思います。

 

具体的には、脳のDLPFC(背外側前頭前野)という部分の働きが低下することで、

痛みを鎮静化できなくなるのですが、この部位は、うつ病との関連も指摘されています。

 

腰が痛くなるという恐怖感やストレスにより、DLPFCは低下するので、脳に対するアプローチが有効になってきます。

 

当院でも、脳や痛みの神経経路に作用するテクニックとして、

インジュリー・リコール・テクニック(IRT)や

NSB(侵害刺激遮断テクニック)などがありますが、

筋肉や関節の問題が解消しているにもかかわらず、痛みが続く場合に重宝しています。

カイロプラクティック原口