スポーツカイロプラクティックとは?

スポーツカイロプラクティックとは 世界のトップアスリートを支えるカイロプラクティック

スポーツパフォーマンスを妨げる原因

スポーツパフォーマンスを妨げるパターンオーバーロードとは?

あなたがもしスポーツ中の痛みや不調を感じているとしたら、それはパターンオーバーロードによるものかもしれません。

「パターンオーバーロード」とは?

スポーツパフォーマンスを妨げるパターンオーバーロード

初めてこの言葉を聞いた方も多いかもしれませんが、スポーツ医学の先進国・アメリカで提唱されている理論です。

人の動き、とりわけスポーツの動きでは一つの筋肉が単体で働くということはありません。複数の筋肉や関節が機能的に連動して動いています。このとき主に働く筋を主動筋といい、それを補助する筋を補助筋といいます。

 

何らかの原因で主動筋の機能が低下すると、補助筋をメインにした不自然な動きが起こってきます。

この不自然な動きは、感覚の鋭いアスリートや熟練したコーチは気づくと思いますが、はた目に分かるほどはっきりしたものではありません。

この状態で競技やトレーニングなどスポーツ動作の反復運動を繰り返すことをパターンオーバーロードと言います。パターンオーバーロードにより誤った運動パターンを繰り返すことでフォームの乱れが起こり、スランプパフォーマンス低下の原因となります。

 

パターンオーバーロードは、筋や腱の負担を増し関節の機能障害を引き起こします。

この関節機能障害の代表的なものがカイロプラクティックでいうサブラクセーションです。

一旦、関節機能が損なわれると安静や筋肉の治療だけでは容易に回復せず、ほとんどのケースでは何らかの代償作用によって補うようになります。

 

ですからできるだけ早期にパターンオーバーロードを引き起こす可能性のある筋を見つけ改善することが大切なのです。

健康には、構造・化学・精神のバランスが重要です

パターンオーバーロードを引き起こす最大の原因が、正常に力が入らない“弱化筋(じゃっかきん)”と呼ばれるものです。

この弱化筋の発見と改善を最も得意としているのは、当院でスポーツコンディショニングの中核になっているアプライド・キネシオロジーというシステムです。

アプライド・キネシオロジーは、カイロプラクティックの中でもとりわけ筋肉に対する施術法が豊富なため、アスリートのコンディショニングに最適で、

サッカー界で最も早期から科学的コンディショニング・システムを確立したミランラボ(イタリアの名門・ACミランの最先端のコンディショニング管理システム)でも重要な役割を担っています。

特徴的には機能的筋力テストにより、構造面(関節や筋肉などの身体構造)・化学的側面(栄養素など)・精神面(メンタルやストレス要素)などスポーツ・パフォーマンスに影響を与えるさまざまな要素を評価し施術していきます。

当院院長はアプライド・キネシオロジーの正規の認定資格を有する数少ないカイロプラクターアプライド・キネシオロジーの国際機関ICAKのメンバーでもあります。

国際的なアプライド・キネシオロジー認定証

アスリートに対しては特に筋・関節・神経をキネマティックチェーン(運動連鎖)という視点からも評価しており、これまでプロダンサーをはじめプロゴルファーや実業団のランナー、バドミントン選手、学生のサッカー、野球、バスケットボール、テニス、水泳、陸上選手や一般のスポーツ愛好家の方々の競技生活のサポートをさせていただいてきました。

スポーツ障害の改善から競技復帰まで、さらにスポーツ障害予防やスポーツ・パフォーマンスの改善などをお考えの方はぜひご相談ください。

『Jリーグ選手名鑑』や『Tarzan』でも紹介されています。

①筋コンディショニング

筋肉はスポーツにおいて極めて重要です。

マッサージなどは疲労回復に役立ちますが、パターンオーバーロードを改善させるのは困難です。主動筋がうまく働いていない状態のトレーニングは非効率的なばかりか、新たなパターンオーバーロードを生み出しかねません。

当院では姿勢や動き、症状などからパターンオーバーロードの原因となっている弱化筋(弱くなっている筋肉)を見つけ出し、弱化の原因を探し出し筋機能を高めていきます。

対象になる筋は、頭から足の先まで全身にわたりますが、競技特性や抱えている問題、その時の状態によって必要な筋の評価と施術を行っています。

【当院でチェックする主要な筋肉】

身体の動きと筋肉

⓶関節コンディショニング

パターンオーバーロードによる関節機能障害は、筋肉を強くしただけでは回復しません。

関節機能障害を抱えたまま可動域を大きくしようとストレッチ(特にパートナーストレッチ)を行うと筋や靭帯の障害を起こしやすくなります。

カイロプラクティックでいうサブラクセーションも関節機能障害であり、関節の動きのみならず神経系を通じて筋肉にも影響します。カイロプラクターは関節に関するスペシャリストで関節機能の評価と調整を最も得意としています。

当院では脊柱・骨盤はもとより、手足を含む四肢、肋骨や顎関節等の評価と調整も行います。

③神経コンディショニング

機能的アジャストメントの例

片側のみを使うスポーツや、偏った動作を繰り返す運動形態は筋肉・関節のみならず神経系のアンバランスを引き起こします。それが末梢神経の問題として部分的な動きや感覚異常を引き起こすこともあれば、中枢神経(脳)に影響し体の半身全体の筋力低下を引き起こしている場合もあります。

これらは健康な状態では自覚症状などは現れませんが、コンマ数秒を争うスポーツシーンでは勝敗を決する差にもなりかねません。

当院ではカイロプラクティック神経学(*神経学ページへのリンク)検査によって神経機能を評価し改善していきます。

 

 

他にもパフォーマンスの改善のためにスポーツ競技に対応した機能的アジャストメントや、外傷によって起こる神経機能の乱れ(骨折など重度の外傷では80%以上に起こる)に対するインジュリー・リコール・テクニック(IRT)など、一般には行われていない特殊なテクニックを駆使し神経機能を改善しパフォーマンスを向上させていきます。

日本のスポーツコンディショニングの問題とスポーツ界におけるカイロプラクティックの現状

従来の日本のスポーツ界で選手のコンディショニングを担当するのはマッサージ師や鍼灸師が多く、パターンオーバーロードの概念や関節機能に対するアプローチ(特に個々の関節機能の評価と治療)が十分になされていないようです。

一方海外では関節機能の専門家でもあるカイロプラクティックが様々なスポーツシーンで活躍しています。

スポーツ大国アメリカでの調査によれば、カイロプラクティック・ケアにより最大で20%のパフォーマンスの向上が可能とされており、オリンピックの各競技団体をはじめMLB(メジャーリーグ・ベースボール)、NBA(アメリカ・プロバスケット・リーグ)、NFL(ナショナル・フットボル・リーグ=アメフト)などのメジャースポーツはもとより、高校や大学、地域スポーツなどにおいてもカイロプラクターが活躍しています。

また近年では、オリンピックの選手村でカイロプラクティック・ケアが受けられるようになっており、ワールドゲームズにもFICS(国際スポーツカイロプラクティック連盟)からカイロプラクターが派遣されています。

日本国内では、当院院長も所属するFICS日本支部でもあるJFOCS(日本スポーツカイロプラクティック連盟)が、国内のトライアスロンやサーフィン、マラソンなどの各種の競技会の他、東日本大震災の際にもボランティア活動を行っています。

代表的なスポーツ種目における海外の状況を述べると次のようになります。

サッカー

サッカーとカイロプラクティック

海外のサッカーチームで選手のコンディショニングを担当するのがカイロプラクターということは珍しくありません。イタリアの名門ACミランの全盛期を支えたミランラボはアプライド・キネシオロジーを専門とするカイロプラクターによって確立されたものです。

近年ではチェルシーをはじめとするプレミアリーグの各チームもカイロプラクティックを導入しています。

例:ブラジル代表、ACミラン、チェルシー

よく見られる症状:膝や足首など下肢の傷害。具体的には捻挫、打撲、肉離れ、半月板損傷、靭帯損傷、骨折(転倒による手の骨折も多い)、オスグッド(成長期)

腰痛、ヘディングによる頚部損傷、

カイロプラクティック的には、利き足や軸足との関係から左右の筋力差や歪みが生じパフォーマンスが低下していることが多く見られます。

 

野球

野球とカイロプラクティック

アメリカではカイロプラクティックは非常にメジャーであり、MLBの各チームには専属のカイロプラクターがいます。また有名選手の中には、パーソナルトレーナーとしてカイロプラクターを雇用している選手もいます。

例:バリー・ボンズ、松井秀喜、落合博満

よく見られる症状:野球肩、野球肘、肉離れ

カイロプラクティック的には、ピッチングやバッティングなど左右の偏った動作による筋力バランスと身体の歪みや局所的な疲労の蓄積による関節可動域の低下がよく見られます。

陸上競技

陸上競技とカイロプラクティック

100メートルの世界記録保持者ウサイン・ボルトがカイロプラクティック・ケアを受けているのは近年よく知られています。

例:ウサイン・ボルト、カール・ルイス

よく見られる症状:肉離れ、アキレス腱症、アキレス腱炎、シンスプリント、疲労骨折、

足底筋膜炎、オスグット病(成長期)、腰痛、ジャンパー膝

カイロプラクティック的には、膝やハムストリング、アキレス腱などの下肢の問題が圧倒的に多いですが、胸郭の問題でスタミナ不足が起こっているケースもあります。

テニス

テニスとカイロプラクティック

テニス界でもカイロプラクティック・ケアを受けている選手は多くいます。

例:アンディ・マリー、アザレンカ

よく見られる症状:テニス肘、腱鞘炎、肩の障害、腰痛、背部痛、膝関節痛、

カイロプラクティック的には、肩・肘・手首などへの過剰な負担はもとより、偏った運動による身体の歪みも生じやすいです。また動体視力を酷使するために、目にかかる負担も大きくなります。

ゴルフ

ゴルフとカイロプラクティック

ゴルフではタイガー・ウッズが幼少時からカイロプラクティック・ケアを受けていたことが知られており、著書の中でも「私の記憶を思い出せる限りまでさかのぼった頃から、カイロプラクティックに通っていました。それは私にとってゴルフスイングの練習や、トレーニングと同じくらい重要なものでした。」と語っています。

アメリカではプロゴルファーの多くが専属のカイロプラクターと契約しているようです。

例:タイガーウッズ、丸山茂樹

よく見られる症状:ゴルフ肘、腱鞘炎、腰痛、頸部痛、椎間板ヘルニア

カイロプラクティック的には、スイングによる一方向への捻じり動作は身体を大きく歪ませます。同時に瞬間的に大きな負荷がかかるため、腰だけでなく首や足首にも大きな負担がかかっています。

バスケットボール

バスケットボールとカイロプラクティック

アメリカでは、バスケットボールの神様といわれたマイケル・ジョーダンをはじめ多くのプロバスケット選手がカイロプラクティックによるコンディショニングを受けています。

例:マイケル・ジョーダン

よく見られる症状:捻挫、膝関節靭帯損傷、ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)、腰痛、突き指

カイロプラクティック的には、急激なダッシュやストップ、ジャンプや方向転換、更に接触プレーとバスケットボールは関節や筋肉に大きな負荷がかかります。神経・筋骨格系のコンディショニングを整えておかないと、パフォーマンスが十分に発揮できないばかりか、容易にケガをしてしまう可能性もあります。

スポーツカイロプラクティックとは?

スポーツに特化したカイロプラクティックをスポーツカイロプラクティックと称し、FICS(Federation of International Chiropractic Sports=国際スポーツカイロプラクティック連盟)による専門的な教育を受けたカイロプラクターをスポーツカイロプラクターと呼んでいます。

2014年より日本国内初のFICSの正規スポーツカイロプラクティックプログラム(ICCSP)が2年間にわたって開催され、当院院長もそのプログラムを終了しています。

このプログラムでは、WHO基準をクリアしたカイロプラクターに対し、スポーツの現場で遭遇する外傷の処置やリハビリ、障害予防などの様々なことを学びます。講師はオリンピックなどでも活躍している各国の現役カイロプラクターが務めています。

当院の取り組み(院外活動)

スポーツ現場での治療

当院では月に2~4回ほど地域スポーツの振興のため院外活動をしております。

現在、サッカーのクラブチーム-NPO法人ワセダクラブForza’02において、全国クラブユース選手権大会や関東リーグといった公式戦への帯同などトレーナーとしてスポーツ現場での活動をしております。

 

ワセダクラブForza’02(フォルツァ・ゼロドゥーエ)は、ジュニアユース(中学生=U-15)のクラブチームで、現在関東リーグ2部に所属し、日本クラブユースサッカー大会で全国大会出場(8回)を果たすなど、地域の育成年代で注目されているチームです。

チームを率いるのは、大野毅監督(元サッカー日本代表)で、コーチ陣は早稲田大学のOBや同クラブのOBが務めており、高校サッカー選手権大会で活躍するようなサッカーの名門校に進学する選手も多く、Jリーガーも多数輩出しています。

大野監督(元サッカー日本代表)と

カイロプラクティック原口