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           コラム
20.セミナー行脚
  この7月は4日に名古屋、5~7日が川崎、15~19日が神戸とセミナーがずいぶん続きました。以前より、セミナー参加は熱心にしてきた方ですが、短期間にこれだけ各地を移動したのは初めてでした。
 それぞれ主催する団体も異なりましたが、講師は一流の先生方で、伝える内容もさることながら、治療哲学・技術の精度・医学知識の豊富さ・人柄など学ぶことの多い時を過ごすことができました。
 全てのセミナーが素晴らしい訳ではありませんが、多くのセミナーで受講するたびに新たな発見があります。スキルアップを常に図り、治療の質を高めるのは治療家の義務だと考えています。通院していただいている患者さんにはご迷惑をお掛けすることもあるかもしれませんが、これからも積極的にセミナー参加は続けていきたいと思います。
 また神戸での滞在中、日頃よりお世話になっている石田先生に治療をしていただきました。石田先生および石田カイロスタッフの皆様、お忙しい中ありがとうございました。
(2010/07/21)


19.カイロプラクティック神経学300時間コース開講
 5月8日、9日よりCarrick Institute主催のカイロプラクティック神経学300時間コースが始まりました。このコースは正規のカイロプラクターと医師、歯科医師を対象に世界各国で行なわれているプログラムです。日本では数年前に第1期と第2期が開催されていましたが、久々に開催された今回のコースでは内容にもずいぶん変化がありました。これも日々進化する脳科学研究の賜物なのでしょうか?
 講師は日本国内で現役で活躍されている唯一のカイロプラクティック神経学専門ドクター(DACNB)の大場弘先生です。大場先生がメインで講師を勤められるのは今回が初めてでしたが、私にとっては分かりやすく長年の疑問のいくつかが解消しました。
 カイロプラクティックの卒後教育(大学院相当)として最難関ともいわれるプログラムで、初めて受講された先生方にとっては聞きなれない専門用語が続出するうえに、従来のカイロプラクティックの考え方からパラダイムシフトを強いられるため戸惑うことも多かったに違いありません。
とにかく長丁場で膨大なプログラムですが、少しでも多く理解、吸収して自分の臨床レベルを上げていければと思っています。
(2010/05/12)

18.音楽と身体
先頃より当院をご利用いただいている国際的なクラリネット奏者の亀井良信氏より興味深い話を伺いました。亀井氏は18歳でフランスに渡りパリ市12市立ポール・デュカ音楽院とオーベルヴィリエ・ラ・クールヌーヴ地方国立音楽院をいずれも満場一致の1位で卒業され、トゥーロン国際コンクールでスペディダム賞受賞、“ジンガロ劇団”でソリストとして活躍され、現在は日本国内を中心に活動されている方です。
 亀井氏によるとフランスにはキネジテラピー(kinesitherapie)という物理療法や運動療法などを中心とした治療体系があり、亀井氏がお世話になっていた先生は音楽家専門として有名で、そこでは当地の一流の音楽家達が身体のケアを受けているそうです。
1988年にフランスで行なわれた調査では76%もの音楽家が治療を要する職業的疾患を抱えているそうで、身体を使って表現する音楽家にとってコンディショニングはスポーツ選手と同様に重要で本場の音楽家たちの現状を知り我が意を得た感を強くしました。
当院にもこれまでピアノ、バイオリン、声楽やギターなどの専門家がいらっしゃいましたが、演奏する楽器によって痛める部位や要求される身体機能も異なるため各人に応じた治療の重要性を再認識しました。
また亀井氏とキネジテラピーに関してコラムに書きたいと話したら、快く承諾して下さったばかりか、キネジテラピーの情報をメールで送っていただいた亀井氏のお人柄にも一流ならではお心遣いが感じられました。
(2010/1/30)

17. 奇跡のリンゴ
 1月24日に埼玉県ふじみ野市で無肥料自然栽培農家の木村秋則さんの講演会が開催されました。主催は私が利用させていただいている自然食品店サンスマイル・代表 松浦智紀さんが会長を務めるnicoという会です。
木村さんは絶対不可能といわれていたリンゴの無肥料自然栽培を想像を絶する苦難の末に世界で初めて成功させた方で、その感動的な話の数々は、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』やベストセラーの著書『奇跡のリンゴ』(幻冬社)などでも紹介されているのでご存知の方も多いかもしれません。
 講演の中で木村さんは「我々がリンゴを育てているのではなく、リンゴが自然に実をつけてくれるのだ。我々にできるのはリンゴが健康に育つように最適な環境をつくるお手伝いをしているだけだ」とおっしゃっていました。そのためには土地の性質を知り、土地に合ったリンゴの育ちやすい環境づくりをし、そして愛情を注ぐことが必要だと述べていました。木村さんの朴訥とした言葉の中には徹底した自然観察やさまざまな実体験に裏付けられた真実の言葉が持つ説得力があり、満席の聴衆は釘付け状態でした。
 我々の治療も「身体が最適に自然治癒力を発揮できるための条件を整えてあげること」であり、そのためにその人が持っている体質、体癖を知り治ってほしいという心を持って術を施す(施術)わけで分野が違えど共通するものを感じると共に、木村さんの言葉と温かいお人柄、謙虚ながら信念を貫く生き方には大いに教えられました。
 またこの講演会には他の演者もおり、その話も興味深かったので改めてご紹介します。
(2010/1/26)

16. コアトレーニング
  12月の16、17日とコア・スタビライゼーション・トレーニングのセミナーを受講してきました。コア・トレーニング自体は以前にも勉強したことがありそれなりに分かっているつもりでしたが、今回受講してみて新たな発見がありました。
 コア・トレーニングは体幹部分のトレーニングのことですが、今回学んだ方法では腹筋や背筋、昨今話題の腸腰筋などを鍛える前に体幹部分を安定させるための腹横筋、多裂筋、横隔膜、骨盤底筋群の使い方を姿勢と呼吸法で訓練します。スポーツなどの実用動作に直接結びつく動作ではありませんが、ベースとなる身体作りや慢性の腰痛患者さんへのリハビリとして極めて有効だと感じました。
 また元横綱・貴乃花のトレーナーだったという講師にはPNF(固有受容性神経筋促通法)の基礎を学びました。いずれもパーソナル・トレーニングでは3ヶ月位の期間をかけて段階的に行なう内容だそうですが、部分的には治療の補助としても使えそうです。
(2009/12/25)

15. カイロプラクティック神経学
12月1日カイロプラクティックの概念に革命を起こしたカイロプラクティック神経学・創始者Dr.F.Carrickの講演会が初めて日本で開催されました。講演会では実際の症例記録が多く映し出されたのですが、重度のトゥレット症候群やアテトーシス、ジストニア、半身麻痺、昏睡患者など専門医や最先端医療でも歯が立たない難病の患者さんが驚異的な改善をみせ鳥肌が立つような感動を覚えるとともに、世界中にその治療を心待ちにしている人がいるというのも納得できました。
 Dr.Carrickの提唱する機能神経学(カイロプラクティック神経学)とは脳を中心に考えたアプローチで、神経機能の評価と改善は従来のカイロプラクティックのレベルを遥かに超えており、私自身もCarrick Instituteが主催する「カイロプラクティック神経学300時間コース」を受講してから、治療における視点が大きく変わりました。
 Dr.Carrickその人は神経学界、カイロプラクティック界の中でも最高峰に位置する人ですがその立場は専門医で、ホームドクター的に臨床を行なっている我々は求められるものもおのずと違ってきます。しかしながら手術も投薬もせずに奇跡的な結果を引き起こす可能性が我々の学ぶカイロプラクティックにあることを確認できたことは、勇気付けられると共に何よりの収穫でした。
(2009/12/03)


14.統合医療学術大会
 11月21、22日の2日間、東京大学・安田講堂にて日本統合医療学会の第13回学術大会が開催されました。医師、看護士、漢方や針など東洋医学、カイロプラクティックや各種療法など実に多彩な医療関係者が集まる盛大な大会でした。講演者は2日間で40名以上に及び講演内容も統合医療、高齢社会の医療、看護、歯科、ガンに対するアプローチ、心身医療、伝統医療(TM)と代替医療(CAM)など多岐にわたりました。
 今回は遺伝子治療をはじめとした最先端医療など最新の医学情報や医療を取り巻く環境、現場の医師や看護士たちの状況など興味深く聞かせていただきました。同時にカイロプラクティックを医学界という大きな枠組みの中で見ることになり、業界としての未成熟な部分も見えてきました。しかし何よりもカイロプラクティックの“薬を用いずに健康を回復させる独自の治療体系”の素晴らしさと魅力の再発見があり、この治療に携われる誇りを感じるとともに、医師の方たちにも本当のカイロプラクティックをもっと知っていただきたいと思いました。
(2009/11/24)


13. AKセミナー感情システム
 10月31日、11月1日とICAK日本支部の主催でTCC(旧RMIT大学日本校)にて鍼灸感情システムセミナーが行なわれました。講師は米国の大病院の精神科長を務め、精神・心理関係の著書も多く世界中で講義をしているJ.Diamond,M.D.ですが、日本では今回が初めてのセミナーになります。Dr.Diamondは長年の友人でもあったアプライドキネシオロジー創始者の故Goocheart,D.C.から依頼され精神分野の研究を35年も続けているそうです。
今回のセミナーでは、経絡を通じて感情にアプローチする方法を学びました。腰痛や肩こりなどの筋・骨格系の問題にもストレスなどによる精神的影響がみられることは常日頃から感じておりアプローチもしてきましたが、単純な検査の中にも人の深層心理や性格が表れるのはとても興味深いものがありました。Dr.Diamondの「患者自身が自分の問題を認識することから治療が始まる」という言葉が印象的で、よい治療をするためには治療家自身が人間を深く理解する必要があることを再認識しました。
(2009/11/05)


12.    徒手医学会
10月11、12日に東京ビッグサイトで日本カイロプラクティック徒手医学会が開催されました。今年もRMIT大学の同期生・神戸の石田先生が発表されたので私も応援に行ってきました。
石田先生の今年のテーマは「徒手療法による環境アレルギーとイップスへのアプローチ」で、IRT(インジャリー・リコール・テクニック)による治療成果をまとめたものでした。講演の中では映像による空手選手やテニス選手のイップスの治療前後の動きの違いやアトピーや花粉症などのアレルギーに対して行なった治療による血液検査の結果の変化などが示されました。
IRTは私も石田先生に教えていただき臨床でもしばしば使っていますが、精神的なストレス性の問題に対して時に劇的な改善がみられることもある魅力的なテクニックです。
(2009/10/14)


11. 常歩(なみあし)勉強会
   シルバーウィークの9月20日、21日に石田カイロプラクティックオフィスの主催で開催された常歩勉強会に参加してきました。会場は神戸・六甲山の六甲スカイヴィラという自然に恵まれた場所で天気にも恵まれ気持ちよく勉強できました。
   さて“常歩(なみあし)”とは耳慣れない言葉でしょうが、数年前に話題になった“ナンバ歩き”の発展形で“馬の歩き方”を考え方のベースにおいた身体運動上達法のことで、京都大学の小田伸午先生を中心にスポーツ界に革命的な成果を挙げつつある知る人ぞ知る身体技法です。その成果は目覚しく、北京オリンピックのメダリスト達もその指導を受けているそうです。
   私自身も昨年、小田先生にご指導いただき、その合理性と斬新性に感動し今年の受講を楽しみにしていました。そして今回の講師はプロ野球やJリーガー、競輪選手などの一流アスリートの指導をされている小山田良治先生と奈良高専の准教授で剣道をご専門にされている木寺英史先生といういずれも常歩会を代表する先生方でした。
 
講義はスーパーフィートジャパンの水口慶高氏が、「足からみた常歩」と題して歩行における足の役割と使い方、履物の関係、現代の日本人が抱える足の問題などの話から始まりました。
小山田先生には常歩における股関節の重要性と原理を分かり易く解説していただき、
実技として股関節のスーパーストレッチをはじめ様々なトレーニング方法を教えていただけました。また会場には関西独立リーグ・神戸9クルーズの大島崇仁投手が来ていたのですが、大島投手の投球フォームに対して元プロ野球の一流選手と同じポイントを指摘されていたのも印象的でした。
 木寺先生の「スポーツ・武道(武術)と身体」をテーマとした、昔の日本人の身体文化の考察や骨盤の前傾・後傾の影響や身体の右と左の違い、“姿勢抑制”や“抜重”なども基本的でありながらスポーツパフォーマンスへの影響の大きさを再認識させられました。

また夜の懇親会では石田先生の友人でもある歌手のKenjiroさんも参加され「冬恋かなし」を歌っていただきました。同曲に合わせて石田カイロのスタッフの方達が“常歩”バックダンサーズと称し、常歩の動きを取り入れたダンスを披露してくださりとても楽しい時間を過ごすことができました。

※同セミナーのセミナーレポートが常歩身体研究所のHPでも公開されています。
    (2009/09/26)

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